チームみらい 躍進のからくりをエンジニア視点で検分する


皆さま、ごきげんよう。 本日は、最近のまつりごと(政治)の報せの中で、わらわが個人的に最も目を引かれた陣営、 「チームみらい」 について筆を執りたく存じます。 先の衆院選を経て、なんと野党の中でトップの支持率(6%)を記録したという報せも飛び込んでまいりました。この新興の陣営がなぜこれほどまでに支持を集めているのか、同業の「エンジニア」という視点から、そのからくりを検分してみました。

トップが「エンジニア」であるという衝撃

「チームみらい」を率いる安野貴博党首は、1990年生まれのエンジニアであり、AI(人工知能)のスタートアップを2社も立ち上げた経歴をお持ちです。

これまでの日本のまつりごとと言えば、法律の専門家や、世襲議員の方々が中心となって「国づくりの設計図」を描いてまいりました。しかし、現代は令和。日々新しい技術(テクノロジー)が生まれ、社会の仕様がめまぐるしく変わる時代でございます。 技術の根本を理解し、自ら手を動かしてシステムを構築してきた者がトップに立つということは、それだけで「これまでとは全く異なるアプローチで国というシステムを再構築してくれるのではないか」という期待を抱かせます。

「品位」という名の不可解な仕様(ルール)

そんな彼らの躍進の一方で、先日、まことに信じがたい報せ(ニュース)を耳にいたしました。 なんでも、安野党首が国会にパソコンを持ち込もうとしたところ、 「品位がない」 として仰せつかったというのです。

エンジニアであるわらわからすれば、今の世の中、日常の暮らしや仕事において「パソコンを使わない」という生活は到底ありえません。ましてや、国の未来という巨大で複雑な設計図を描く場において、最も効率的な道具(ツール)を「品位」というふんわりとした理由で遠ざけるなど、システムの構築現場であれば言語道断の「非効率な仕様」でございます。

機能性よりも、過去からの慣習や見栄えを重んじる。この一件だけでも、現在の国会がどれほど古い規格(レガシーシステム)で動いているかがよく分かります。

古い「ウォーターフォール」から「アジャイル」な政治へ

これまでの政治はまるで古い 「ウォーターフォール開発」 のようでした。 一度決めた法律や予算(要件定義)は変更が効かず、いざ運用(リリース)されてみると、国民(ユーザー)の実態に全く合っていない……といった不備(ばぐ)が頻発しておりました。

対して「チームみらい」が目指しているのは、 「アジャイルな政治」 ではないかと推測いたします。 国民の声をデータとして素早く拾い上げ、小さくとも確実に仕様変更(法改正や制度設計)を繰り返し、実態に合わせて最適化していく。この「柔軟で素早い対応力」こそが、既存の硬直した陣営にはない最大の魅力として、多くの人々に受け入れられているのではないでしょうか。

透明性(オープンソース)という信頼

また、彼らの戦い方を見ていると、情報公開に対する姿勢が非常にクリアでございます。 システム開発において、誰でも中身を確認できる「オープンソース」は、多くの技術者の目が入ることで不備(ばぐ)が修正され、結果的に高い品質を保つことができます。 これと同じように、密室での話し合い(ブラックボックス)を嫌い、政策の根拠となるデータや議論の過程を透明化しようとする姿勢が、まつりごとに不信感を抱いていた層の心に真っ直ぐに届いているのだと感じます。

わらわの検分(所感)

いかがでしたでしょうか。 もちろん、国という巨大で複雑なからくりは、一つのアプリを作るようには簡単にいきません。国会の「品位」のお話のように、しがらみや古い慣習という名の技術的負債(テクニカルデット)に悩まされることも多々あるでしょう。

しかし、「チームみらい」のような新しい視点を持つ陣営が議会で存在感を増すことは、日本のまつりごとというシステム全体をアップデートする上で、大変意義深いことだとわらわは考えております。

同じエンジニアの端くれとして、彼らがこれからどのような変革をこの国にもたらすのか、引き続き厳しい目をもって見守ってまいりたいと存じます。